SERA HELSINKI 展

SERA HELSINKI 展

アフリカの角に位置し、かつての古代文明が栄えた国「エチオピア」。
何百年も続くエチオピアの伝統に従って作られる、手織ウールラグの美しさと機能性の発信。そして現地住民の抱える、貧困や障がい者の現状を変えたいという願いから、フィンランドのラグブランド SERA HELSINKI(セラ・ヘルシンキ)は設立されました。

エチオピアの高地で、自然の中を自由に歩き育った羊毛の糸は、熱湯と石鹸で洗われ、化学処理(染色・漂白)を行わず自然色のまま作られます。数百年と続く伝統的な技法に従って、全ての工程は手作業によって、一点一点に膨大な時間を掛けて織り上げられています。

また、そんなブランドの理念に感銘を受け、Marimekko(マリメッコ)のクリエイティブディレクターを務めた Samu-Jussi Koski(サム・ユッシ・コスキ)を筆頭に、フィンランドの数々のデザイナーがプロジェクトに参加。彼らの手によって生み出された現代の北欧デザインも大きな魅力の一つです。

今回 stoop にて 9月15日(金)から、そんなエチオピア伝統のクラフトマンシップと、北欧デザインとの融合によって社会問題の解決を目指す、SERA HELSINKI(セラ・ヘルシンキ)の日本初となるエキシビジョンを開催。エチオピアを取り巻く現状から、伝統的なラグの製作プロセス、北欧デザインの魅力までをボーダレスに展示することで、プロダクト背景と共に、美しいラグの魅力を紹介いたします。

エチオピア伝統のクラフトマンシップと、北欧デザインとの融合によって社会問題の解決を目指す、SERA HELSINKI(セラ・ヘルシンキ)の日本初となるエキシビジョンを開催。

※ 写真は Anna Pirkola(アンナ・ピルコラ)デザインの “SAARISTO” コレクションより “VALLI” ウールラグ

マリメッコのクリエイティブディレクターを務めた Samu-Jussi Koski(サム・ユッシ・コスキ)による “E-1027” ウールラグ

エチオピアの社会問題の解決のために

エチオピアでは、極度の貧困にあえぐ人々の5分の1が障がいを抱えています。また、アフリカの多くの文化では、非常に強い差別や偏見が障がい者に向けられていました。SERA HELSINKI は、このような人々がコミュニティの才能ある一員であり、美しく人気のある製品を生み出せる事を示したいと語っています。 そのために、彼女たちは村々を一軒一軒訪ね歩き、障がいを持つ人々を探し続けています。2021年までに300人の障がい者を見つけ、彼らにラグに使う毛糸の梳き方と紡ぎ方を教えています。様々な団体と協力し職人たちに技術や人権を教えることで、彼らが地域社会の一員として活動し、力を発揮できるように努めています。

製品の生産背景は、最初から最後まで完全に透明です。 彼女たちは天然素材とオーガニック素材の原産地を把握し、羊の飼育から糸紡ぎ、ラグの織り上げに至るまで、生産工程全体を注意深く確認しています。 その為、オーダーいただいたお客様には現地から、納品されるラグの製造工程を収めた動画や画像が定期的に届きます。

デザインへの愛と、より良い未来を創造したいという願いから生まれた SERA HELSINKI(セラ・ヘルシンキ) 伝統的なプロセスを踏みながら、多大な時間をかけ、人々の手仕事から生まれるプロダクトの魅力は何物にも変え難いものです。 自然と人間への尊敬、伝統と革新の融合。 こうして生まれた美しいラグの数々を、その背景に流れる物語と共に感じていただける機会が作れたら幸いです。 ぜひこの機会にお立ち寄りください。

SERA HELSINKI 展
Date
2023. 9.15 Fri. - 10.1 Sun.
Place
gallery stoop
東京都江東区白河2-5-10
清澄白河B2出口より徒歩3分
東京都現代美術館より徒歩6分
Open
12:00 - 19:00
火・水・金・土・日曜+祝祭日
Close
月・木
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