
Tobia Scarpa トビア・スカルパ
1935 - | イタリア
建築家・デザイナー
BIOGRAPHY
1935年ヴェネツィア(イタリア)生まれのTobia Scarpa(トビア・スカルパ)は、ヴェネツィア建築大学を卒業後、Afra Bianchin(アフラ・ビアンチン)とデザインチームを組み、1958年には、ガラスで有名なイタリアのムラーノ島の Venini(ヴェニーニ)社の工房で制作を始めます。1960年には、GAVINA (ガヴィーナ)社とソファ Bastiano(バスチアーノ)や金属製のベッド Vanessa(ヴァネッサ)を開発。これらは現在ではKnoll(ノル)のインターナショナル・コレクションの一部となっています。
また、Cassina(カッシーナ)社では、住宅用の家具のデザインを行い、アームチェアの Soriana(ソリアナ)が1970年にコンパッソ・ドーロ賞を受賞。アームチェアの 925 は、ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションに選定されるなど数々の業績を残しています。
1960年からは、カスティリオーニ兄弟と共にデザイナーとして照明器具メーカーである FLOS(フロス)社に参加。B&B ITALIA(ビーアンドビー・イタリー)社では、Coronado(コロナド)のデザインを手がけています。
トビア・スカルパとアフラ・ビアンチンの二人は、ヨーロッパおよびアメリカにおけるベネトンの宣伝イメージも担当しました。
建築では、同じくベネトンの毛織工場とポンツァーノにあるベネトンのオフィス社屋、スカルパ自邸、アーバノ・テルメにあるロレンツァン邸をデザインし、ビラ・ミネッリやトリエステのフラジャコモ邸を改修しました。
彼らがデザインしたプロダクトは世界の主要な美術館に展示されており、あらゆる大規模な国際的展示会でも選ばれています。