
Lina Bo Bardi リナ・ボ・バルディ
1914 - 1992 | イタリア
建築家・デザイナー
BIOGRAPHY
イタリアに生まれ、ブラジルで活躍した建築家・デザイナー。
1914年ローマに生まれ、ローマ大学で建築を学ぶ。
ジオ・ポンティの事務所でインテリアデザインやイラストレーション、ジオ・ポンティが創刊した'Domus'の編集など、自身のキャリアを積みました。
1946年アートディーラーのピエトロ・マリア・バルディと結婚し、サンパウロ美術館の立ち上げのため招致された夫と共にブラジルへ移住します。
1947年にサンパウロ美術館の講堂用に椅子をデザインしたのが彼女の最初の作品で、 1949年にはジャンカルロ・パランティとともに「スタジオ・ダルテ・パルマ」を設立。そこではプライウッドやブラジル原産の素材を使ったシンプルな構造のモダン家具を製造しました。
1951年、36歳の時にサンパウロのムルンビに、最初の建築作品となる「ガラスの家」を設計。内装や家具も含めてデザインした自邸で、彼女を代表する建築物の一つとなりました。
彼女は植物や木材にも造詣が深く、ブラジル原産の熱帯植物を用いた建築デザインはリナの特徴の一つでもあります。
ブラジルでは「外国人」であり「女性」でもあったため、難しい時代を過ごしたリナ・ボ・バルディでしたが、多くの建築作品を残し、建築とデザインの社会的・文化的な可能性の追求に人生を捧げました。