より自由で多様な表現を求めたポストモダン運動を始めとし、幾何学的フォルムがインテリアに数多く取り込まれた1980年代。
アール・デコが見直されるなど、戦後の復興に対しての機能的な家具デザインから、よりデザイナー自身の表現をプロダクトに反映することが可能になったこの時代。デザイン集団「メンフィス」などの設立により、ユニークな構造や目を引く色彩など、実験的な表現の可能性が探求されました。
今回 stoop では 8月5日(土)から、そんな 80年代に製造された幾何学的なフォルムの家具にフォーカスし、ポストモダンスタイルとして区分されるプロダクトを中心に、メンフィスに所属し国際的に活躍したデザイナーである Ettore Sottsass(エットレ・ソットサス)や、国際的な建築家である Mario Botta(マリオ・ボッタ)、Philippe Starck(フィリップ・スタルク)などのヴィンテージ作品を含む、約70点にも及ぶプロダクト群を展示・販売いたします。
また同展示では、家具のデザインを構成する上で主要となる 色彩・デザイン・素材感 3つの要素の中で、“色彩” をモノクロームに絞ることで、デザインとしての造形美をより深く鑑賞できる機会を提供できればと考えています。
Agnès & Hiroyuki Yamakado
合わせて、1980 年代にパリを拠点に活躍し、世界中で 6 万脚以上が販売されたチェア「CINDERELLA(シンデレラ)」を始め、数々の名作を生み出した、フランス人・日本人からなるデザイナーユニット「Agnès & Hiroyuki Yamakado(アグネス & ヒロユキ・ヤマカド)」より、日本初となるプロダクトの展示・受注販売を行います。
また、特定の思想や分野・個人・事象に焦点を当てたキュレーションプロジェクト TOOPERSON 協力のもと、本企画に焦点を当てたミュージアムグッズの販売も実施するなど、ポストモダン精神を汲み、より実験的なアプローチで本企画を開催できればと思っています。