Pietro Chiesa(ピエトロ・キエーザ)を迎え、広がりを見せるガラス表現。
キエーザは芸術的な窓の制作に長けており、1925年には、豪華客船サトゥルニア号、ヴルカーニア号、コンテ・グランデ号、コンテ・ディ・サヴォイア号のステンドグラス・パーテーションを担当します。
1929年には、Gabriele D'Annunzio(ガブリエレ・ダヌンツィオ)の依頼を受け、イタリア北部ガルダ湖にある邸宅のステンドグラスを制作。この頃、Pietro Chiesa は新しいガラス加工技術を追求し、不透明ガラスやエッチングガラスへの専門性で独創的な妙技を極め、後に Gio Ponti(ジオ・ポンティ) によって「ガラス加工技術における最も大胆な現代性を表現している」と称されるようになります。
その間、キエーザは1925年のパリ装飾芸術博覧会やケルン、バルセロナの展覧会に参加。1930年には第4回モンツァ・トリエンナーレへ参加し、サンドブラスト技法の鏡やガラスのパーテーションを展示しました。
1932年、第18回ヴェネチア・ビエンナーレから帰国した彼は Luigi Fontana & C. のパートナーにならないかという誘いを受け、自分の工房を新会社へ統合し、FontanaArte 設立に至ります。