Brand Story

3|Gae Aulenti(ガエ・アウレンティ)が創り出すイタリアデザインカルチャーの結晶。
Brand Story

3|Gae Aulenti(ガエ・アウレンティ)が創り出すイタリアデザインカルチャーの結晶。

1950年代後半にミラノ工科大学を卒業すると、彼女は合理主義の厳格さへ挑戦するネオ・リバティ運動に参加。純粋な建築デザイン、インテリアデザイン、豊富なインスタレーション、そして1956年に自身のスタジオをミラノに開設して以来、業務の中核を成す工業デザインに加えて、セットデザインに関心を示すようになります。

Luca Ronconi(ルカ・ロンコーニ)とのパートナーシップにより、彼女はイタリア演劇史上最も実験的な舞台装置をいくつか制作することとなります。

オルセー駅をオルセー美術館に改築(1980-86年)、ポンピドゥー・センターに国立近代美術館を創設(1982-85年)、ヴェネツィアのパラッツォ・グラッシを美術館へ改築(1985-86年)、ミラノのカドルナ広場を改築(2000年)など、アウレンティが建築家として手がけ、地位と名声を得るに至った仕事は数多くあります。

彼女は1970年代後半に FontanaArte(フォンタナアルテ)のアートディレクションを引き受け、1996年まで指揮を執りました。彼女は FontanaArte の歴史と対話しながら、会社のミッションに焦点を当て直すことでその才能を発揮。当時について振り返り「デザインにおける最高の冒険のひとつだった」と記しています。

その建築的なビジョンにおいて、アウレンティは主にガラスの機能性を建築素材として捉えていましたが、同時に新たなガラス表現の実験と、ガラスの接着技術から半仕上げ状態の工業製品の制作に至るまで、ガラスにまつわる加工産業で培ってきた革新的技術のポテンシャルを探求し続けることで伝統を刷新しました。

Gae Aulenti(ガエ・アウレンティ)が創り出すイタリアデザインカルチャーの結晶。FontanaArte(フォンタナアルテ)

多方面の才能を持つアーティストとのコラボレーション

彼女はイタリアンデザインの伝統の中で、Pierluigi Cerri(ピエルイジ・チェッリ)にビジュアル・アイデンティティを、Carlo Guglielmi(カルロ・グリエルミ)にマネージメントを、Franco Raggi(フランコ・ラッジ)と Daniela Puppa(ダニエラ・プッパ)ら若手陣には新しい表現方法を開拓を、そして Piero Castiglioni(ピエロ・カスティリオーニ)を照明デザイナーとして起用するなど優れた建築家やデザイナーの力を借りることで組織化されたチームを率いることに成功しました。

特にカスティリオーニとは、オルセー美術館プロジェクトの照明デザインに代表されるように、建築デザイン全般に及ぶ濃密なコラボレーションを展開しました。パローラ・ファミリー・プロダクト(1980年)も、カスティリオーニとのコラボレーションの成果です。

Gio Ponti(ジオ・ポンティ)や Pietro Chiesa(ピエトロ・キエーザ)が築いたこれまでのアートディレクションと対話しながら、彼女は光とガラスをアイコニックな照明や調度品へ落とし込むことに成功しました。Giova lamp(1964年)、Wheeled table(1980年)、Tour table(1993年)を含むこれらの不朽のモデルは、イタリアンデザインのアイコンとなっただけでなく、FontanaArte のベストセラーにもなっています。

Gae Aulenti(ガエ・アウレンティ)が創り出すイタリアデザインカルチャーの結晶。FontanaArte(フォンタナアルテ)

継承されるメイド・イン・イタリアの美しさ。

2020年に発行された公式カタログ内のインタビューで、当時の CEO Giuseppe Di Nuccio(ジュゼッペ・ディ・ヌッチョ)はブランドの現在地と未来についてこのように語っています。

あらゆる点でサステナビリティが叫ばれ、新しい消費モデルが形成されつつあるこの時代において、成熟していながら品質と永続性に重きを置く枠組みへとシフトする FontanaArte の志はますます重要なものとなります。

Gae Aulenti(ガエ・アウレンティ)が創り出すイタリアデザインカルチャーの結晶。FontanaArte(フォンタナアルテ)

FontanaArte について語るということは、先見の明のある起業家的なビジョンによって、成長と自己改革を行い、多様な時代に適応するよう努めた企業の物語を辿るということです。これはイタリア中小企業において極端な例ではなく、時代とともに進化する中で、光の哲学をさまざまな形で表現してきたということです。FontanaArte が現代美術館で展示されていることを喜ばしく思います。

今や「メイド・イン・イタリア」という言葉は、ファッションや食だけでなく、家具の領域にも浸透しています。長い時間をかけてブランドの名声を築き上げた人々の独自性を尊重し、ブランドの DNA を継承することで FontanaArte を象徴的な存在にし続けることが重要だと考えます。

ブランドの物語を伝える責任を感じるとともに、ユニークな伝統を後世に伝えることができ、大変光栄に思います。かつて Gio Ponti(ジオ・ポンティ)が思い描いた産業工学とデザインの理想的な融合を実践し、産業と職人がいかに共存しうるのか、その重要性を説くことが私たちの責務です。

Gae Aulenti(ガエ・アウレンティ)が創り出すイタリアデザインカルチャーの結晶。FontanaArte(フォンタナアルテ)
Gae Aulenti(ガエ・アウレンティ)が創り出すイタリアデザインカルチャーの結晶。FontanaArte(フォンタナアルテ)
FELENA Floor Lamp by Alvaro Siza for FontanaArte
FELENA Floor Lamp by Alvaro Siza for FontanaArte
¥176,000 tax in
PAROLA Desk Lamp by Gae Aulenti & Piero Castiglion for FontanaArte
PAROLA Desk Lamp by Gae Aulenti & Piero Castiglion for FontanaArte
¥176,000 tax in
0024 Suspension Lamp by Gio Ponti for FontanaArte
0024 Suspension Lamp by Gio Ponti for FontanaArte
¥495,000 tax in
BILIA Table Lamp by Gio Ponti for FontanaArte
BILIA Table Lamp by Gio Ponti for FontanaArte
¥129,800〜 tax in
TAVOLO Cart Table by Gae Aulenti for FontanaArte
TAVOLO Cart Table by Gae Aulenti for FontanaArte
¥286,000〜 tax in
METAFORA Desk Lamp by Umberto Riva for FontanaArte
METAFORA Desk Lamp by Umberto Riva for FontanaArte
¥220,000 tax in