高低差のある光の演出 | ECLIPSE Lamp(エクリプス ランプ)高低差のある光の演出 | ECLIPSE Lamp(エクリプス ランプ)

高低差のある光の演出 | ECLIPSE Lamp(エクリプス ランプ)

topsoでご案内しているアイテムを使った空間作りのヒントをご紹介する本連載。最初にご紹介するのは、ブラジルのデザイナー Mauricio Klabin(マウリシオ・クラビン)の手がける ECLIPSE Lamp(エクリプスランプ)。企業PRを務める井上直哉さんを取材し、インテリア選びのポイント、心地よい空間作りに欠かせない光の取り入れ方についてについて伺いました。

多階層の構造がもたらす広がりのある空間

最寄駅から向かう道すがら、気持ちのよい川沿いを歩いて向かうと見えてきた建物はコンクリート造りのスタイリッシュな外観。坂を登った途中にあるこの物件を昨年11月に購入し引っ越したばかりだという井上さんご夫妻。この物件はスキップフロアにより5層に分かれた立体的な間取りになっており、壁や扉を用いずにそれぞれの場所の役割を緩やかにつなげながら仕切るような仕組み。どのフロアからでも別の場所にいる人とのコミュニケーションが取りやすいとても開かれた空間が気に入っていると井上さん。

ブラジルのデザイナーMauricio Klabin(マウリシオ・クラビン)の手がけるECLIPSE Lamp(エクリプスランプ)
ブラジルのデザイナーMauricio Klabin(マウリシオ・クラビン)の手がけるECLIPSE Lamp(エクリプスランプ)

「たとえばダイニングエリアで食事をとっている自分と、リビングエリアで寛ぐ友人が視線を合わせて会話ができたり、玄関から入ってくる妻とコミュニケーションが取れたり。キッチンで料理をしながらダイニングやリビングが見渡せたり。ただ物理的な広さがあるだけではない、心地よい広がりがいいなと思ってこの物件に決めました」

ブラジルのデザイナーMauricio Klabin(マウリシオ・クラビン)の手がけるECLIPSE Lamp(エクリプスランプ)
ブラジルのデザイナーMauricio Klabin(マウリシオ・クラビン)の手がけるECLIPSE Lamp(エクリプスランプ)

結婚をし、30歳を目前に控えた頃、ライフステージの変化とともに住む家も見直そうと引っ越しを決意したそうです。決め手は、高い天井や吹き抜けの気持ちよさ、そしてリビングエリア一面に広がる大きな窓。

「南向きの窓からはすごく綺麗な自然光が入ります。窓から差し込む光を浴びながら、ソファに寝転んで本を読んだりする時間がめちゃくちゃ気持ちよくて、そうやって過ごす休日が最高なんです。実用的なところでいうと、僕も妻も洋服に携わる仕事なので服や靴がとにかく多いから、大きなシューズボックスがあるところや備え付けのクローゼットが充実していたところも、この物件が自分たちに合っているなと感じたポイントでした」

空間に合わせたもの選びに、自分らしさのポイントを散りばめて

「前に住んでいた家もコンクリート打ちっぱなしの空間だったこともあって、この家の内見に来た時には、手持ちの家具で空間をスタイリングできそうだなっていうイメージが浮かんでいました。例えばこの壁沿いにUSMハラーのキャビネットを置きたいなとか、向こう側の壁にプロジェクターを投影して映画鑑賞がしたいな、そのためにここにストーリーブックシェルフを置くのが良さそうだなとか」

唯一、リビングの中心的存在となるソファはこの家のために買い直したそうです。そして選んだのは、カッシーナのソファ191 MOOV。レザー張りの重厚感に線の細いシルバーがポイントとなり、空間にメリハリを与えながらもとても馴染んでいます。

ブラジルのデザイナーMauricio Klabin(マウリシオ・クラビン)の手がけるECLIPSE Lamp(エクリプスランプ)

「前はファブリックのソファを使っていたんですが、この家に引っ越すと決めたらもう当分はここに住むだろうと思ったので、レザーのもののほうが長く使えていいかもしれないというイメージがあったんです。他にもいろいろ3シータくらいのレザーのソファを見ましたが、なかなか国内でいいものが見つからなくて。ネットで探していたらたまたま見つけたのがこのソファでした。サイズを測って実際に物も見に行って、家の図面と見比べながらイメージを具体化させていった感じです。デザインもすごい気に入っていますし、レザーの色も黒じゃなくてバーガンディのような茶色なのもモダンでいいなと思いました。本当はL字に配置できるんですけど、ばらした置き方もできるので、足を伸ばしてごろごろと映画を観る時間は本当に最高ですよ」

インテリアを選ぶ上で大切にしていることを聞くと、まず大前提にあるのが、出来るだけ買ったものを捨てずに長く愛せる選択をすること。そのための妥協はしないこと。妥協をしないために、前の家では気に入ったダイニングテーブルが見つからずに1ヶ月以上床で過ごしていたくらいですと笑顔で話します。

「妥協して選んだものは、やっぱり違うものが欲しいなって手放したりするときがきっとくると思うんです。手放すために結局また時間もお金もかかってきますよね。だったらその分多少奮発してでも、自分たちがいいなって思って納得したものを買う方が長く愛せると思っています。それ以外にこの家に引っ越すときに考えたことは、黒のダイニングテーブルが備え付けであったり、階段の手すりの白があったり、コンクリート構造というモノトーンな構成がベースにあったので、トーンは合わせたインテリアを選ぶようにしました。そこに、レザーやシルバーなどの素材をプラスするようにしています」

一見無機質にも見える空間ですが、随所に感じられるのは井上さんらしいセンス。ただ整っているだけではなく自分らしさを散りばめることで、自分が一番リラックスしてくつろげる場所になるのでしょう。

「モノトーンに揃えるだけだとつまらなくなってしまうから、黄色のキャビネットやポスターの赤など、自分たちが好きな色をポイントに置きました。そうすることで自分たちらしさが加わって、居心地が良い空間になるかなと思っています。何かを購入する時は、妥協しないことと、色使いなどに気を配ることくらいで、あんまりきっちりとしたルールは設けてはいないです。その時に自分たちがいいなと思うものを、納得して買うという感じですね」

ブラジルのデザイナーMauricio Klabin(マウリシオ・クラビン)の手がけるECLIPSE Lamp(エクリプスランプ)
ブラジルのデザイナーMauricio Klabin(マウリシオ・クラビン)の手がけるECLIPSE Lamp(エクリプスランプ)

心地よさを増幅させる光の取り入れ方

大きな窓から差し込む太陽の光が印象的ですが、もう一つ、備え付けの照明が多いのもこの物件の特徴です。

ブラジルのデザイナーMauricio Klabin(マウリシオ・クラビン)の手がけるECLIPSE Lamp(エクリプスランプ)

「日中は大きな窓から太陽の光が差し込むので照明いらず。窓からの光とブラインド、家具越しの影だけですごく立体的な表情を見せてくれます。前の家からはダイニングに設置したビンテージのライトを持ってきましたが、リビングの天井にはもともと調光可能なライトがたくさんついていました。暗くなったら照明を落として映画を観たりすることが多いですが、ECLIPSE Lampを壁際で照らしてポイントにすると、空間が全く違う印象になっていいですね。上部から照らす照明はたくさんあるので、それとは別に床に近いところから優しく灯るといいなと思ってスタイリングしています」

ブラジルのデザイナーMauricio Klabin(マウリシオ・クラビン)の手がけるECLIPSE Lamp(エクリプスランプ)

木工作家の内山玲さんのスツールに合わせてECLIPSE Lamp壁際に。ランプの黒い脚の部分とスツールの黒を合わせて空間に自然に溶け込ませていました。色を合わせること、そしてそこにさりげなく置かれた本の赤や、永瀬二郎さんのオブジェのアルミの質感がエッセンスとして加わっています。

ブラジルのデザイナーMauricio Klabin(マウリシオ・クラビン)の手がけるECLIPSE Lamp(エクリプスランプ)

「個人的な話ですが、電源コードが見えるのがあまり好きじゃないんです。だからうまくスツールと合わせてコードを隠しています。あとはポスターの裏にコードを這わせてドリアデのラタンチェアの近くに置いても合いそう。アアルトのスツールの上も良さそうだなと思いました。大きなサイズのECLIPSE Lampは、玄関を照らすように吹き抜けから吊るしても良いなとイメージが湧きました。空間に合わせて用途の広がりがあるのがこのランプのいいところですね」

多層構造の住環境を生かし、光にも高低差を出すことでより一層空間は広がりをもって住む人を受け止めてくれます。そして、窓から差し込む自然光とランプの光、あるいは強い光と弱い光。光にもコントラストをつけることで、今まで何気なく過ごしていた住まいがまた新しい表情を見せてくれるのだと教えてもらいました。

ブラジルのデザイナーMauricio Klabin(マウリシオ・クラビン)の手がけるECLIPSE Lamp(エクリプスランプ)

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