2093 Series(2093 シリーズ) | オリヴィエ・ムルグが描く光のモダニティ。住空間を彩るミッドセンチュリーの名作照明シリーズ。
近未来デザインのパイオニアが手がけるフラワーランプ
1967年にフランスのデザイナー Olivier Mourgue(オリヴィエ・ムルグ)によってデザインされた、2093ランプシリーズ。可憐な花の印象を、スチールフレームとアルミニウムを用いてスタイリッシュに表現したこのシリーズは、フランスの照明メーカー Disderot(ディデロ)社から発表されました。
当時としては革新的だったミラー電球を採用しており、正面からの光源を遮ることで反射した光が花弁の内側を走り、室内全体をやわらかく照らします。
約60年経つ現在も同社のフランス工場で製造が行われ、全ての個体にはムルグのサインとシリアルナンバーが刻印されています。パリのポンピドゥセンターのコレクションに選定されるなど、ミッドセンチュリー期を代表する名作照明のひとつとして位置付けられています。
多彩なライティングを可能にする可動式デザイン。
ディデロ社が誇る高度な成形技術により、アルミニウムを用いて丁寧に仕上げられたシェード。フロア・デスクランプはベースとなる支柱間でシェードを自由に昇降することができ、フロアランプはシェードを反対方向に取り付けることで、より多彩なライティングを楽しむことができます。
さらに、シェード根本の可動式ジョイントによる角度調整に加え、花弁の位置を個別に動かすことも可能。デザインの表情を自由に変更しながら、使用する空間やシーンに寄り添うフレキシブルなプロダクトとなっています。
空間を彩る豊富なバリエーション
オリビエ・ムルグが室内照明として提案したのは、デスクランプ・フロアランプ・ウォールランプ・ペンダントランプの4種類。共通のシェードデザインをそれぞれのカテゴリーに適応しながらも、構成の違いによって巧みに異なる印象を生み出しています。
空間を彩る豊富なバリエーションは、私たちの暮らしに豊かな選択肢をもたらしてくれます。
Olivier Mourgue(オリヴィエ・ムルグ)
フランス出身の工業デザイナー、オリヴィエ・ムルグ。エコール・ブールでインテリアデザインを学び、パリ国立高等装飾美術学校で家具デザインの学位を取得しました。
在学中に制作した椅子は Airborne(エアボーン)社に採用され、1959年に「ジョーカー」として発表されます。1963〜65年には代表作「ジン」シリーズを発表し、「ジン・チェア」は映画『2001年宇宙の旅』(1968年)に登場、MoMAのコレクションにも選定されました。
1966年にはモントリオール万博、1970年には大阪万博で国際的なプロジェクトに参加。
数多くのデザインを手がけたムルグは、近未来デザインのパイオニアとして20世紀を代表するデザイナーの一人として知られています。
あらゆるインテリアに調和する洗練されたデザイン。
金属と花、無機と有機。相反する要素が絶妙なバランスで共存するこのデザインは、中間色であるシルバーの質感も相まって、あらゆるインテリアにシームレスに溶け込みます。
その汎用性の高さは、空間を引き立てながらも確かな存在感を放ち、静かな強さで印象を残します。
ロエベやモスキーノのデザイナーを務める Adrian Appiolaza(アードリアン・アピオラッザ)が愛用するなど、世界中で愛され続ける照明です。






