Box Storage System(ボックス ストレージシステム) | エリオ・マルティネリの思想を受け継ぎ、空間とともに広がるモジュールシステム。
マルティネリ・ルーチェ社の創業者、エリオ・マルティネリが示す時代のソリューション。
1960年代後半、イタリアンデザインへの関心が国際的に高まる中、イタリアの巨匠ジオ・ポンティが編集長を務める「Domus」や各地の展覧会が、住宅空間の再考を強く後押ししていました。
そうした背景のもと、モジュール性や新しい生活像への追求が広がる中、エリオ・マルティネリは 1974年に「Box Storage System」をデザインします。
キューブ型を基礎に自由な構成を可能にした画期的なシステムは、拡張する市場と変化する住環境に応える柔軟性を備え、時代のニーズに対するマルティネリの明快な答えとなりました。

5枚の金属板から構成される、洗練された収納システム。
「Box Storage System」は 5枚の金属板で構成されたシンプルかつ機能的なモジュール構造をもつ収納システムです。
オープンタイプと、ロック機能を備えた扉付きのタイプの2種類が展開され、いずれもネジとナットのみで組み立てられる仕様を採用しています。
特別な工具を必要とせず、誰でも直感的に扱うことができ、モジュール式のためパッケージも極めてコンパクトになっています。
機能性と輸送面において新たな可能性を示した画期的なプロダクトとなりました。

拡張性と自由を備えたモジュール構造。
各金属板に設けられた 4つのジョイントホールが、ボックスの機能性と拡張性を大きく広げます。
ボックス同士は自由に連結でき、縦・横の二次元的な構成はもちろん、奥行きを加えた三次元的な組み合わせも可能。
さらに、このジョイントホールを利用して壁にビス留めをすることでウォールシェルフとして使用でき、専用ホイールを取り付けることで可動式の収納へと姿を変えます。
3色のカラーバリエーションと相まって、空間を自在に彩ることができます。
オフィスから店舗什器まで、あらゆるシーンで適応する汎用性。
こうした高い自由度により、住宅での使用にとどまらず、さまざまなシーンでその性能を発揮します。
オフィスでは書類収納としてはもちろん、ロック機能付きモデルを用いれば個人用ロッカーとしても活躍。店舗什器としては、洋服やアクセサリー、オブジェのディスプレイにも適しています。
さらに、別途天板を用意し、ジョイントホールを介して接続することで、テーブルの脚として使用することも可能です。
使い手の発想次第で、このボックスは用途を自在に変え、空間に無限の可能性と新たな表情をもたらすことでしょう。

父と娘。世代を超えて受け継がれるデザインのかたち。
創業者であるエリオ・マルティネリの意思を受け継ぎ、現在マルティネリ・ルーチェ社を率いているのが実の娘エミリアナ・マルティネリ。
照明メーカーである同社において、照明以外の製品はわずか 2点のみ。そのうち、創業当時から変わらず制作され続けている家具は「Box Storage System」ただ一つです。
父のデザインを未来へ残したいというエミリアナの想いから、このプロダクトは現在もカタログに掲載され続けています。そこには、デザイナーとしての父の思想と、それを大切に守り継ぐ娘との深い絆が、美しいかたちとなって息づいています。





