Brand Story

1|木を知り、手を動かし、かたちを生む。Ruud-Jan Kokke(ルード・ヤン・コッケ)のものづくりの原点。
Brand Story

1|木を知り、手を動かし、かたちを生む。Ruud-Jan Kokke(ルード・ヤン・コッケ)のものづくりの原点。

オランダを代表するデザイナー、Ruud-Jan Kokke(ルード・ヤン・コッケ)。

1984年にデザインされた、連続するスポークによって構成される F_21 ラウンジチェアや C_05 ダイニングチェア、さらに1990年に発表され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のコレクションにも収蔵されている TC スツール など、数多くのプロダクトを手がけてきました。2000年代以降は、家具デザインにとどまらず、インテリアや公共空間、モニュメント、建築へと活動の領域を広げています。

C_05 ダイニングチェア

コッケの思想とものづくりを次世代へ継承するため、2022年には娘の Romy Kokke(ロミー・コッケ)と、その夫 Daniel Beasley(ダニエル・ビーズリー)によって KOKKE House(コッケ・ハウス) が設立されました。運営は家族を中心とした体制へと移行し、現在もルード・ヤン・コッケ本人が、すべてのプロダクト開発の中核に深く関わり続けています。

今回、コッケファミリーの協力のもと、オランダ国内にある工房とショールームを訪問しました。さらに、アムステルダムの5つ星ホテル De L’Europe と KOKKE House のコラボレーションによって誕生した KOKKE House Suite にも滞在し、コッケのデザイン思想が家具から空間へと展開される、その現在地を訪ねました。

KOKKE Factory

オランダ南東部に構える工房では、現在 KOKKE House から展開されているほとんどのプロダクトが製作されています。木材の加工や成形、組み立て、仕上げまで、それぞれの工程を職人たちが分担しながら製作が進められており、現在もコッケのものづくりの拠点となっています。今回、工房内はルード・ヤン・コッケ本人に案内していただき、製作工程や各プロダクトに込められた考えについて直接話を伺いました。

工房を案内するルード・ヤン・コッケ(中央)。後方はKOKKE Houseを運営する娘のロミー・コッケと夫のダニエル・ビーズリー。
スポークが施される前のC_05 ダイニングチェア

彼を代表するスポーク構造の椅子は、当初、親交のあった精神分析医のオフィスへ贈るために構想されました。コッケは当時を振り返り「心理療法士のもとへ行くなら、必要なのは透明性。そして誠実な素材と、誠実なつながりが必要なんだ」と語ります。その思想から、金属製の釘やネジを用いず、接合部を木材の内部に納める構造を追求しました。完成した椅子では、スポーク内部をブロンズ製チューブで連結することで耐久性を確保しながら、それ以外の接合は木製の接合部と接着剤によって組み上げられています。

こうして生まれたスポーク構造は、視線を遮らない軽やかな佇まいだけでなく、木材そのものがしなることで適度な弾性を生み出します。コッケは「木の椅子というと、多くの人は硬くて座り心地が悪いと思う。しかし、この椅子には一つの素材の中に柔らかさがある」と話します。クッションに頼ることなく快適な座り心地を実現している点も、コッケの家具を特徴づける要素のひとつです。工房では、一本一本のスポークが職人の手によって丁寧に取り付けられており、その繊細な作業が構造の精度と座り心地を支えています。

左:TC スツール
右:組み立て前のTC スツールの各部材

こうしたクラフトマンシップは、ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館のためにデザインされたTC スツール(後にMoMAに収蔵)にも受け継がれています。高齢の来館者でも容易に持ち運べる「軽さ」と、展示品を傷つけない「安全性」という条件に対し、コッケは「まず軽くなければならなかった」と振り返ります。そこで、若い頃に模型飛行機の製作で親しんだ航空機用プライウッドに着目しました。特殊な接着剤を用いてわずか4層に積層された合板は、驚くほど軽量でありながら、高い強度と耐久性を備えています。素材の特性を最大限に引き出すことで、軽さと堅牢性という相反する条件を両立させました。

ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館で実際に使用される TC スツール

完成した製品は、最終工程としてブランドの刻印が施されます。鉄製の刻印をバーナーで熱し、木材へ一つひとつ丁寧に押し当てていきます。この日は、topsoへ届けられる製品に、コッケ自ら刻印を施してくれました。

総勢8名の職人たちによって支えられているKOKKE Factory。少人数ながら、木材加工から組み立て、仕上げまでを一貫して行う体制が、コッケのものづくりを支えています。

コッケは「私にとってデザインとは、物事をもう一度考え直すこと」だと語ります。どれほど考え尽くされた課題であっても、改めてその本質を問い直すこと。それが彼のものづくりの出発点です。そして、「私はいつも、まず作ってみることから始めます。そうすると、予想もしなかったことが必ず起こる」と続けます。考えることと手を動かすこと。その往復の中から生まれる発見が、この工房で製作される一つひとつのプロダクトを形づくっています。

Arm chair,アームチェア,kokke,コッケ,Ruud-Jan Kokke,stoop,topso,清澄白河,Interior Design,ヴィンテージ,家具,雑貨,インテリア,店舗什器,設計,インテリアデザイン,内装,什器,店舗設計,ギャラリー,デザイナーズ家具,ショールーム F_21 Arm Chair by Ruud-Jan Kokke for KOKKE House
F_21 Arm Chair by Ruud-Jan Kokke for KOKKE House
Netherlands , 1984
¥1,386,000〜 tax in
C_05,Dining chair,ダイニングチェア,kokke,コッケ,Ruud-Jan Kokke,stoop,topso,清澄白河,Interior Design,ヴィンテージ,家具,雑貨,インテリア,店舗什器,設計,インテリアデザイン,内装,什器,店舗設計,ギャラリー,デザイナーズ家具,ショールーム C_05 Dining Chair by Ruud-Jan Kokke for KOKKE House
C_05 Dining Chair by Ruud-Jan Kokke for KOKKE House
Netherlands , 1984
¥352,000 tax in
C_06,Dining chair,ダイニングチェア,kokke,コッケ,Ruud-Jan Kokke,stoop,topso,清澄白河,Interior Design,ヴィンテージ,家具,雑貨,インテリア,店舗什器,設計,インテリアデザイン,内装,什器,店舗設計,ギャラリー,デザイナーズ家具,ショールーム C_06 Dining Chair by Ruud-Jan Kokke for KOKKE House
C_06 Dining Chair by Ruud-Jan Kokke for KOKKE House
Netherlands , 1984
¥418,000 tax in
F_10,Arm chair,アームチェア,kokke,コッケ,Ruud-Jan Kokke,stoop,topso,清澄白河,Interior Design,ヴィンテージ,家具,雑貨,インテリア,店舗什器,設計,インテリアデザイン,内装,什器,店舗設計,ギャラリー,デザイナーズ家具,ショールーム F_10 Arm Chair by Ruud-Jan Kokke for KOKKE House
F_10 Arm Chair by Ruud-Jan Kokke for KOKKE House
Netherlands , 1988
¥715,000 tax in
T_04 Table,テーブル,Dining Table,ダイニングテーブル,kokke,コッケ,Ruud-Jan Kokke,stoop,topso,清澄白河,Interior Design,ヴィンテージ,家具,雑貨,インテリア,店舗什器,設計,インテリアデザイン,内装,什器,店舗設計,ギャラリー,デザイナーズ家具,ショールーム T_04 Table by Ruud-Jan Kokke for KOKKE House
T_04 Table by Ruud-Jan Kokke for KOKKE House
Netherlands , 1984
¥3,696,000 tax in
B_14,Bar stool,バースツール,stool,スツール,kokke,コッケ,Ruud-Jan Kokke,stoop,topso,清澄白河,Interior Design,ヴィンテージ,家具,雑貨,インテリア,店舗什器,設計,インテリアデザイン,内装,什器,店舗設計,ギャラリー,デザイナーズ家具,ショールーム B_14 Bar Stool by Ruud-Jan Kokke for KOKKE House
B_14 Bar Stool by Ruud-Jan Kokke for KOKKE House
Netherlands , 1990
¥352,000 tax in