
KOKKE Showroom
KOKKE Houseのショールームは現行プロダクトが展示される一方で、その中にはプロトタイプや試作品、図面など、コッケのものづくりの軌跡を伝える貴重なアーカイブが大切に保管されています。
中でも印象的だったのが、数々のプロトタイプです。ショールームには、製品化されなかったプロトタイプも数多く保管されています。アーム付きのC_05 ダイニングチェアや、木製スポークと金属フレームを組み合わせたラウンジチェアなど、現在では見ることのできない試作モデルが並んでいました。

右:木製スポークと金属フレームのラウンジチェア

C_05 ダイニングチェアのプロトタイプとヴィンテージ品、そして現行品を並べて見ると、コッケが完成形へと至るまでの試行錯誤が見えてきます。初期のプロトタイプでは、前脚をつなぐアーチ状の補強材や、前脚と後脚を結ぶ補強材はまだ設けられていません。また、背もたれのスポークもすべて同じ角度で取り付けられており、現在のモデルのような緩やかなカーブは見られません。その後、製品化にあたって構造が見直され、補強材が追加されるとともに、背もたれは身体の曲線に沿うようなアーチを描く構成へと発展します。さらに現行モデルでは、補強材がより太くなり、強度が高められています。こうしたプロトタイプの数々からは、一つのプロダクトが完成に至るまでの思考と試行錯誤の過程を読み取ることができます。
ショールームの庭では、Willy Guhl(ウィリー・グール)のガーデンコレクションとともに、コッケのプロダクトが並べられていました。TC スツールは植木鉢を飾るディスプレイ台として用いられる一方、アウトドアテーブルのチェアとしても並べられ、その軽さと扱いやすさを生かした使い方が提案されています。
ショールームには、椅子だけでなく、杖や置き時計など、コッケが手がけたさまざまなプロダクトが並びます。そこには、家具単体ではなく、暮らし全体をデザインするというコッケの思想が息づいていました。






